2007年8月26日日曜日

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

 「ハリー・ポッター」シリーズの五作目である。不死鳥の騎士団という秘密結社が登場し、ヴォルデモート復活を認めない魔法省と戦う。魔法省の方もハリーたちを監視するためにアンブリッジという口うるさい女教師をホグワーツに送りこんでくる。
 ヴォルデモートとの本格的な対立の前に、善の側の体制を整えるために権力闘争をおこなう話で、それに思春期をむかえたハリーの葛藤や大人への不信をからめている。裏切りがあいつぎ、ハリーは孤立し、苛立っている。
 ハリーの成長物語の上では要になるのだろうが、見ていてしんどい。登場人物を増やしたのは逆効果だったと思う。