言論表現委員会の最初の会合
これまでペンクラブの電子メディア委員会が今年度から言論表現委員会に吸収合併されることになり、旧電子メディア委員会からの流れで、言論表現委員会の委員を委嘱された。今日、第一回の会合があり、元からの言論表現委員会の委員のみなさんと顔合わせをしてきた。
会合では旧電子メディア委員会のメンバーから吸収合併に対する疑問の声が上がった。ペンクラブの会員は年齢が比較的高く、電子メディアに関する理解が深いとはとてもいえない。旧電子メディア委員会は電子メディアの現状と未来を研究し、会員に還元することを目指していた。昨年は会合があまり開かれなかったが、今年になってからは活動が再開する方向だった。
一方、言論表現委員会は昨年度まで猪瀬直樹氏が委員長をつとめていたペンクラブの顔といっていいような委員会であり、言論の自由のために戦う実戦部隊である。会社でいえば、営業部が研究開発部門を吸収したようなもので、どちらの側にも戸惑いがある。
わたしは電子メディア委員会は将来的にいくつかの委員会に発展的に吸収されるべきだと思うが、今、言論表現委員会に吸収されるのは十年早いのではないかと申しあげた。
事務局の話では会長が阿刀田氏に変わってから大規模な機構改革がおこなわれ、合併された委員会は電子メディア委員会だけではないということだったが、どういう議論があって合併が決まったのかは担当の吉岡理事が欠席したのでわからずじまいだった。なんと、山田新委員長も合併決定の経緯を知らされていないとのことだった。一体どうなっているのか。
ただ、制定に向けての動きがはじまった情報通信法のように、言論表現委員会と旧電子メディア委員会が協力して事に当たらなければならない緊急の課題があるのも確かだ。今回の合併がどうなるのかはまだわからないが、両方のメンバーが顔合わせできたことは有意義だったと思う。