「文芸ホームページ ほら貝」のblog版
新文芸座の溝口特集で見る。 1935年の溝口作品だが、およそ溝口らしくない駄作だった。溝口に風刺劇やドンパチは似合わない。 原作はモーパッサンの「脂肪の塊」を翻案して新派の芝居にした川口松太郎の「乗合馬車」だそうだが、そもそも翻案に無理がある。 16mmの上映だったが、フィルムの状態がひどかった。音は甲高く、場面によって音量が変化する。