「14歳」
深刻かつ疲れる映画である。
最初に女子中学生が教師を刺す場面があるが、その中学生は成人して中学教師になっている。深津稜(並木愛枝)26歳である。
深津の同級生でピアノをやっていた杉野浩一(監督もつとめている廣末哲万)は音楽をあきらめて技術者になっているが、会社の社長に頼まれて息子の雨宮大樹(染谷将大)にピアノを教えることになる。大樹は深津の教え子でもある。
深津の担任するクラスを中心に話が進むが、鬱屈をかかえた爆発寸前の生徒ばかり。深津自身、カウンセラーに通いながら教師をつづけている(オイオイ)。
いろいろ深刻に悩んでいるが、まったく理解できない。今の14歳が本当にこうなのかどうかは知らないが、勝手に狂ってくれという感じだ。