2007年5月25日金曜日

光市母子殺害事件のトンデモ弁護団

 広島高裁で光市母子殺害事件の差し戻し審がはじまった。北海道から福岡まで、全国からボランティアで集まった21人の弁護士が安田好弘弁護士を中心に弁護団を結成している。
 報道によると、弁護団側は甘え説で犯意を否定しているが、その後がすごい。

被告は、自分が中学1年のときに自殺した母への人恋しさから被害者に抱きついた。甘えてじゃれようとしたので強姦目的ではない。騒がれたために口をふさごうとしたら誤って首を押さえ窒息死させた。死後に遺体を犯した行為は、生をつぎ込み死者を復活させる魔術的な儀式だった。長女は泣きやまないので首にひもをまいてリボンの代わりに蝶々結びにしたら死んでしまった。どちらも殺意はなく、(殺人より罪が軽い)傷害致死罪に当たる。

 母恋しさで抱きついたという主張は最高裁の時からだが、今回、なにかのはずみで死んでしまったので、死体に精液を注ぎこみ、甦らせようとしたというストーリーが追加された。
 死姦で生き返らせるなんて、山田風太郎をしのぐ。こんなオリジナリティあふれるストーリーを思いつくなんて、すごい才能だ。
 誰が思いついたのだろう。F被告ではないと思う。F被告がそう信じて行為におよんだのなら、取調べで供述したか、一審の弁護士に訴えていたはずである。友人あての手紙に書いていてもおかしくない。しかし、そんな話は漏れてきていない。死姦で人を生きかえらせるなんて、心神喪失のかっこうの材料なのに。
 多分、安田弁護士の創作ではないか。もしそうなら、安田氏は弁護士をやめて、エログロ作家になった方が世の中のためになる。

付記:死姦で生き返らせるという妄説が安田弁護士の創作という推測は間違っていたかもしれない。詳しくは「『魔界転生』では生き返らない」参照。