2007年5月24日木曜日

500円DVD

 今やすっかり定着した感のある500円DVDだが、ZAKZAKの「追跡」に「500円の夢 ~DVDを取り巻くヒトビト~」という舞台裏を取材した記事が載っている。
 最初に登場するのは版権切れ映画のマスターフィルムを販売している会社社長。500円DVDを出している会社は多いが、マスターフィルムを提供しているところはすくなく、会社はちがっても中味は同じというケースがよくある。
 現在、市場に出ている版権切れ映画は250タイトルほどだが、この会社では550タイトルを押さえているという。そろそろ打ち止めかと思ったが、まだまだ出てくるようである。
 次に登場するのは500円DVDの草分けの「コスミック出版」。差別化のために、版権切れ作品だけではなく、1980~90年代のTVムービーやインディーズ作品を買いつけているそうだ。
 TVムービーは日本でいえば特番や2時間ドラマにあたるが、すぐれたものは「マザー・テレサ」のように劇場公開されたり、完全板がDVD BOXで発売されている。多分、その下のランクを狙うのだろうが、日本未紹介の名作を発掘してくれるならありがたい。
 三番目は「おそ松くん」の1966年版アニメ(モノクロ)を出したスバック。カラー版の方はハピネットから3990円で出ているが、最初にアニメ化された1966年版は500円で出ているのだそうだそうである。もちろん、版権は生きているが、元ビクターの社長が粘り強く交渉して実現したとのこと。これは知らなかった。「ザ・ガードマン」なども500円で出ているらしい。
 500円DVDは「DVDファイル」でとりあげたことがある。「禁じられた遊び」は画質音質とも問題なかったし、「ヤングカルソ」のような掘出し物もあった。値段相応のものが多いが、知られざる名作もすくなくない。