2007年6月25日月曜日

日本人の脳?!

 産経新聞に「最新の脳科学にみる「日本人」」という記事が出ている。
 エディトリアルのMar04 2007で、欧米人や中国人、韓国人は虫の鳴き声や風音などの自然音を右脳で処理するのに対し、日本人は言語と同じ左脳で処理するというテレビ朝日の「素敵な宇宙船地球号」という番組を紹介したが、産経には正反対のことが書いてある。


 「日本人だけが左脳で虫の音を聞いていることを証明した画像実験はありません」。取材に応じてくれた複数の脳科学者たちはそう断言する。

 一方、「地球号」では日本人だけが左脳で虫の音を聞いているという首都大学東京大学院の菊池吉晃氏の研究を紹介し、根拠となるPET画像も画面に映しだされた。「地球号」のホームページから引く。

 コオロギの鳴き声に、欧米人は他の音と同様、右脳が反応しますが、日本人は左脳が反応していました。菊池教授は、日本語が母音主体の言語だからだと考えています。虫の音や川のせせらぎなどの自然音と母音の音の成分がほぼ同じなのだそうです。この共通性から、日本人は自然の音を意味のある「言葉」、感情的な音として聞いているのです。

 いったいどちらが正しいのだ。両者とも断定的に語っているが、本当はまだ決着がついていないということなのか。
 産経新聞はぜひ菊池氏を取材してもらいたい。