2007年11月2日金曜日

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」

 社会現象にまでなったTVシリーズを4本の劇場用映画に作り直すシリーズの一本目である。台本はもちろん、カット割りまで忠実に再現しているよし。21世紀の話なのにテープ式のウォークマンだったり、携帯電話ではなく公衆電話だったりする部分もそのままになっていて、十年という時間を感じさせる。
 「ヱヴァンゲリヲン」は再放送を録画したりして何度か見ようと試みたが、数回分見ただけだった。学園もの的部分が鼻について、はいりこめなかったのだ。
 映画館という逃げ場のない場所で見れば、いやでも見通すことになるので見てみたが、若い人に受けるように上手く作られていることがわかった。思春期の危ない部分をスパイスに使うとか、よく出来ているとは思うが、学園もの的な趣向にどうしても異和感を感じる。若い人にはそこがたまらないのだろうが。