民主党のネット規制法案
新年早々きなくさいニュースが流れている。民主党が有害サイトの削除をプロバイダに義務づける法案を準備しているというのだ(日経)。記事から引く。
検討中の法案では、サイト開設者やプロバイダーは違法情報を発見し次第、削除しなくてはならないと規定。違法かどうか明確でなくとも、有害な恐れがある場合は児童が閲覧できなくなるような措置を講じるよう義務付ける。罰則を設けることも視野に入れる。
若者保護を前面に押し立て、自殺勧誘、出会い系、児童ポルノとならべているが、「違法かどうか明確でなくとも、有害な恐れがある場合」も規制対象とするという。こういう曖昧な規制は役人に悪用されかねないし、すくなくともプロバイダの過剰な自己規制をまねく。
近年、マイノリティ利権の一部が明るみに出て、都市伝説あつかいされていた在日利権が事実だったことがわかった。やっとおかしいことをおかしいと言えるようになったのに、こんな法律ができたら、プロバイダの過剰な自己規制によって普通の掲示板やblogで議論できなくなり、批判が封殺されてしまうだろう。この法案は人権「擁護」法と同様の危険性をもつ。
いくら国内のプロバイダを規制しても、犯罪者は商売だから外国のサーバーに逃げるに決まっている。無菌思想は犯罪の撲滅ではなく、言論の封殺をまねく。ネット犯罪を防ぐには遠回りなようでも子供に情報の裏読みを教え、すれっからしにしていくしかない。民主党と民主党に肩入れする左翼マスコミは、国民が情報の裏読み能力を持つことを怖れているのだろうか。
民主党は与党と共同提案を考慮しているというから、最悪の場合、今の国会で通る可能性が高い。早急に声を上げる必要がある。